明日の日本株の読み筋=見送りムードか、FOMC控えオミクロン警戒もくするぶ

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2021/12/14 16:32

 あす15日の東京株式市場は、見送りムードか。現地14-15日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、結果を見極めたいとの空気が強まろう。ポジション調整売りが続く可能性もあり、上値は抑制されよう。一方、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」への警戒感もくすぶる。イギリスで初めてオミクロン株による死者が確認され、13日の欧米株安や14日の日本株安につながった。WHO(世界保健機関)は同株についてデルタ株よりも重症化につながる可能性が低いというデータがあるものの、なお限定的で、一段のデータを見極める必要があるとしており、引き続き関連ニュースに揺れる可能性も残る。

 また、日本時間午前11時には中国11月小売売上高、中国11月工業生産などの重要経済指標の発表も予定されており、中国経済の動向を見据える上で注視しておきたいところだ。

 14日の日経平均株価は大幅反落し、2万8432円(前日比207円安)引けとなった。「オミクロン株」警戒に欧米株安を受け、売りが先行した。時間外取引での米株先物高を支えに上げに転じる場面もあったが、買いが続かず再度軟化した。後場入り後には先物にまとまった売りが出て下げ幅は一時330円に達した。アジア株安が重しとして意識され、また、岸田文雄首相は14日の衆院予算委員会で、企業の自社株買いに関連してガイドラインを作る可能性に言及したと伝わり、短期筋の仕掛け売りが出たもようだ。

提供:モーニングスター社

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