明日の日本株の読み筋=FOMC後の市場反応に注目

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2021/12/15 16:29

 あす16日の東京株式市場は、現地15日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果を受けた市場反応が注目される。「無難に通過すれば、年末高につながる可能性」(準大手証券)が指摘される。今回のFOMCではテーパリング(量的金融緩和縮小)の加速が見込まれている。焦点となるドットチャート(政策金利予想)では、22年中に2回の利上げが行われることを織り込んでおり、大きな波乱は起きないとの見方が大勢だ。ただ、実際に利上げ時期が前倒しされれば、不安心理が高まらないとも言い切れない。

 15日の日経平均株価は小反発し、2万8459円(前日比27円高)。朝方は、米利上げ前倒しへの警戒感から、14日の米国株式が下落した流れを受け、安く寄り付いた。いったん上げに転じた後に伸び悩み、日本時間午前11時発表の中国11月小売売上高が市場予想を下回ったことが重しとなり、再度下げに転じる場面もあった。後場入り後は持ち直したが、大引けにかけては小高い水準で推移した。FOMCを控え、様子見気分となった。

提供:モーニングスター社

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