<新興国eye>前週のインド株、オミクロン株感染者急増で3週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2021/12/20 9:20

 前週(13-17日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の17日終値は前日比1.54%安の5万7011.74、週間ベースでは10日終値比3.02%安となり、3週ぶりに反落した。

 週明け13日の指数は売り優勢で始まり、15日まで4営業日続落した。

 13日は、欧州でのオミクロン株の感染拡大への警戒感から、売り優勢。

 14日、11月WPI(卸売物価指数)が前年比14.23%上昇と、16年7カ月ぶりの高い伸びを示し、インフレ加速懸念が強まったことが売り材料となった。

 15日は、FRB(米連邦準備制度理事会)の資産買い入れ終了と利上げ開始への懸念が強まり、売りが一段と広がった。

 16日は反発。連日の相場下落を受け、買い戻しが活発化した。

 週末17日は急反落。欧米の主要中銀がインフレ加速懸念を強めたことに加え、インド国内でのオミクロン株感染者数が100人台に達したことが嫌気された。

 今週(20-24日)のインド市場は、オミクロン株感染拡大懸念や世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業の四半期決算などが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ