明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、市場エネルギー拡大で売り物吸収期待も戻り売り警戒残る

国内市況

株式

2022/1/5 16:39

 あす6日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。現地5日のFOMC(米連邦公開市場委員会、12月14-15日開催分)議事などを受けた米国の株式・金利動向が注目されるが、国内では相変わらず手掛かり材料に乏しい。5日の東証1部売買代金は3兆1333億円(前日比3735億円増)と21年12月17日以来の3兆円大台回復となり、市場エネルギーの拡大で売り物吸収が期待されるが、日経平均株価は心理的なフシ目となる2万9500円前後の水準で戻り売りが出やすいとみられ、依然として警戒感が残る。

 国内では、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大傾向が強まりつつあり、一部では「軽症で済むとはいえ、感染が加速化すれば、懸念要因として意識せざるを得ない」(準大手証券)との声も聞かれる。

 5日の日経平均株価は小幅続伸し、2万9332円(前日比30円高)引けとなった。朝方は、4日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、半導体関連株などに売りが先行した。自動車など大型株買いを支えにいったん上げに転じたが、再び軟化し、下げ幅は一時90円を超えた。再度プラス圏に持ち直した後、しばらく上げ下げを繰り返したが、後場終盤にかけては強含んだ。市場では、「米長期金利が上昇するなか、グロース(成長)株売り、バリュー(割安)株買いの動きが続くかどうか見極める必要がある」(前出の準大手証券)との指摘があった。

提供:モーニングスター社

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