ダイセキが続急落、第3四半期累計は好進ちょくも通期予想を据え置き

株式

2022/1/6 13:17

 ダイセキ<9793.T>が続急落。5日引け後の決算発表で、22年2月期第3四半期累計(21年3-11月)の連結業績は好進ちょくを示したが、通期予想を据え置いたことが嫌気された様子。株価は前日比370円安の4480円まで値を下げている。

 22年2月期第3四半期累計は、売上高434億2000万円(前年同期比12.1%増)、営業利益101億300万円(同31.5%増)。主力の工場廃液を中心とした産業廃棄物の処理業は、国内鉱工業生産の回復とともに受注量・工場稼働率は昨年夏より上昇傾向となったが、8月以降は国内鉱工業生産の低下の影響を受け、受注量の増加ペースは減速。しかし、世界的にCO2削減の流れが本格化する中、同社のリサイクル中心の処理方法やリサイクル燃料に対する評価はさらに高まる展開に。新型コロナウイルスによる制約が緩和され、積極的な営業展開が可能となったことで増収増益を確保し、利益面では第3四半期として過去最高益を更新した。

 ただ、営業利益の通期予想126億円(前期比23.0%増)に対する進ちょく率は80.2%で、第4四半期(21年12月-22年2月)の営業利益予想は計算上24億9700万円(前年同期比2.5%減)にとどまるが、会社側は通期予想を据え置いている。

 午後1時14分現在の株価は340円安の4510円。

提供:モーニングスター社

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