<特集>好需給銘柄をマーク(1)=米国の金融政策、オミクロン株に神経質な展開続く

株式

2022/1/21 17:21

 週末の日経平均株価は一時600円を超える下げを見せるなど、厳しい展開が続いている。米国の金融引き締めのペースが想定以上に加速することに警戒が高まっているうえ、国内ではオミクロン株が猛威を振るい、感染者が過去最高ペースを更新していることなどが逆風だ。

 米国ではテーパリング(金融緩和の縮小)終了後の3月に利上げがスタートするとみられる。一部で1回目の利上げ幅が0.25%ではなく、0.5%になるとの見方が浮上したことから、米国株式市場は波乱の展開となった。とくに金利上昇に弱いハイテク株が多い、ナスダック市場では総合指数が昨年11月の最高値から10%を超える下落となり、過去の経験則から「調整局面入り」とされる水準まで下げた。主要な半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体指数も急落している。値がさハイテク株の影響を受けやすい日経平均株価も下げがきつくなった。

 3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)まではインフレ関連の指標やFRB高官の発言に敏感にならざるを得ず、不安定な相場を余儀なくされるとの見方は多い。しかし、いずれは金融引き締めが織り込まれ、コロナも収束に向かうのであれば、中期的には強気姿勢で冷静に仕込みのチャンスを探りたい。足元の波乱踏みの相場の中では、ファンダメンタルズばかりでなく需給が良好な銘柄に目を向けるのも一法だろう。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ