明日の日本株の読み筋=決算本格化で個別株物色強まる

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2022/1/31 16:51

 あす2月1日の東京株式市場は、主要企業の決算発表が本格化する中、個別株物色が一段と強まりそうだ。米金融引き締めへの懸念やウクライナ情勢の緊迫化など外部要因に不透明感がくすぶるなか、決算にらみの展開が続きそうだ。1月31日正午に商船三井<9104.T>が22年3月期第3四半期(21年4-12月)連結の好決算を発表、同時に通期業績予想の4度目の上方修正(期末配当も連続の増額)を明らかにした。同社株が後場一段高に値を飛ばすとともに、決算を控える郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>も一気にツレ高するなど、物色意欲の強さを印象付けた。

 むろん、業績予想が下方修正されたり、市場コンセンサスに届かない銘柄は売られやすいが、決算を見極めつつ、「木を見て森を見ず」の流れが基本線になろう。

 1月31日の日経平均株価は大幅続伸し、2万7001円(前週末比284円高)引け。朝方は、前週末に大幅高していた反動で売り先行となったが、一巡後は持ち直し、上げに転じた。前週末の米ハイテク株高を支えにグロース(成長)株中心に堅調に推移し、上げ幅は一時400円を超えた。終値で3営業日ぶりに2万7000円を回復したが、「上値にはシコリが残っている」(準大手証券)とし、戻り売りを警戒する声もある。

提供:モーニングスター社

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