明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、リスク要因引きずる

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株式

2022/2/14 16:33

 あす15日の東京株式市場は、不安定な相場付きか。米インフレの長期化やウクライナ問題などリスク要因を引きずっており、投資家心理は揺れている。米金融政策の行方が警戒される中、「3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)まではボラティリティ(価格変動性)の大きい動きになろう」(準大手証券)との声が聞かれる。また、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、CNNの番組に出演し、「ロシアによるウクライナ侵攻は今週中にも始まる可能性がある」と警告した。原油高を通じて一段の物価上昇圧力となれば、リスク回避の動きが一段と強まりかねず、当面は外部環境にらみの展開になろう。

 14日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万7079円(前営業日比616円安)引け。朝方は、米インフレ懸念やウクライナ情勢の緊迫化を背景に前週末11日の米国株式が大幅続落した流れを受け、売り優勢で始まった。2万7000円を割り込み、下げ幅が750円近くに達する場面もあった。一巡後は、日銀のETF(上場投資信託)買い観測を支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。終値では、心理的なフシ目となる2万7000円を死守したが、この水準が当面の下値として維持できるかが注目される。

提供:モーニングスター社

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