明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、ウクライナ情勢への不透明感強い

国内市況

株式

2022/2/22 16:36

 祝日明け24日の東京株式市場は、不安定な相場付きか。ウクライナ情勢に対する不透明感は強く、状況の変化によって揺れやすいことに変わりはない。ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認する大統領令に署名した。欧米諸国はこれに反発し、対立が深刻化している。一部では、米政権高官は同日、記者団に対し、「(原則合意していた)バイデン大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談は行われない公算が大きい」との見通しを示したと伝えられ、先行きは見通し難となっている。市場では、「スケージュール的には(3月15-16日開催のFOMCを控えて)米金融引き締めへの懸念も加わり、なお下振れリスクが警戒される」(銀行系証券)との声も聞かれた。

 22日の日経平均株価は大幅に4営業日続落し、2万6449円(前日比461円安)引けとなった。ウクライナ情勢の悪化を受け、リスク回避の売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物安とともに軟調に推移し、下げ幅は一時660円を超えた。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。終値で心理的なフシ目となる2万6500円を割り込み、下げに歯止めが掛からないと、とりあえず1月27日の昨年来安値2万6170円(安値2万6044円)が意識されてくる。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ