来週の日本株の読み筋=ウクライナ情勢や米金融政策に関心、模様眺めムードが強まる場面も

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株式

2022/2/25 16:50

 来週(2月28日-3月4日)の東京株式市場は、ロシアによるウクライナへの侵攻後の継続性や、米金融政策などに関心が向かい、模様眺めムードが強まる場面もありそう。また、重要な経済指標の発表も多く、3月1日には、北京五輪後の中国経済の動きを占う2月製造業・非製造業PMI(購買担当者指数)、米2月ISM製造業景況指数が発表される。2日には米ADP雇用統計、3日は米ISM非製造業景況指数、4日は米2月雇用統計と続き、内容次第では、リスク回避姿勢が強まる場面もありそう。ただ、プーチン政権が前回ウクライナに侵攻した14年のクリミア危機では、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和の縮小時期と重なり、原油先物相場の水準など共通点は多い。今後の情勢はなお見極めにくいが、当時は日米とも株価が軍事行動の発生後に上昇基調を強めている点は、記憶に留めておきたい。

 25日の日経平均株価は、前日比505円68銭高の2万6476円50銭と6日ぶりに大幅反発して取引を終了。取引終了前の午後2時52分には、同510円78銭高の2万6481円60銭と同日の高値を付ける場面があった。通常取引終了後、東京証券取引所が発表した2月第3週(14-18日)投資部門別売買状況(現物株)によると、海外投資家は金額ベースで32億円の買い越しで、6週ぶりに買い越しとなった。

提供:モーニングスター社

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