<今日の仮想通貨市況>売り優勢、ロシアの制裁抜け道封じで包囲網形成の動き

仮想通貨

2022/3/4 10:13

 4日午前10時5分現在の主要暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=480万5495円(過去24時間比5.51%安)、イーサリアム(ETH)が1ETH=31万6084円(同7.72%安)など売り優勢となっている。

 一方的にウクライナに侵攻したロシアに対し、西側諸国はSWIFT(国際銀行間通信協会)からの排除など経済制裁を強めたが、こうした制裁の抜け道に暗号資産取引が利用されている。バイデン米大統領が米国時間1日夕刻(日本時間2日昼前)に行った一般教書演説の中で、制裁回避に暗号資産が悪用されている状況に積極的に対処すると表明したのに続き、2日はEU(欧州連合)財務相会合において、抜け道封じの対応策を検討することで一致。日本でも3日、自主規制団体のJVCEA(日本暗号資産取引業協会)がロシアとの送受金を停止するなどの規制案の検討に入ったと伝わり、暗号資産市場には警戒感が広がっている。

 このほか、スイスの都市ルガーノは、BTC、テザー(USDT)、スイスフラン連動のステーブルコイン「LVGA」の3銘柄を事実上の法定通貨にすることが明らかになった。今後数カ月のうちに、200を超える企業や店舗が3銘柄を決済通貨として受け入れるようにするほか、個人や企業の税金、公共サービスの利用料や授業料など幅広い決済が可能になるようにする。ルガーノ市はテザー社と協力し、欧州におけるブロックチェーンのハブ(中心地)になる計画を推進していくという。

(イメージ写真提供:123RF)

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