来週の日本株の読み筋=リスク回避姿勢のなか、落ち着きどころを探る展開か

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株式

2022/3/4 17:16

 来週(7-11日)の東京株式市場は、落ち着きどころを探る展開か。ウクライナ情勢の長期化が警戒されるなか、「先行きが読みづらく、リスク回避姿勢から見送りムードが続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。一方、米国の金融政策では、今後もパウエル議長が、金融引き締めの指針を小出しにして市場になれさせていく手段を選ぶと思われる。このため上値が重くなってもパニックは招かない安心感がある。同時に市場は、原油をはじめとするコモディティー(商品)価格上昇による企業業績への下押し圧力を織り込んでいくことになりそう。

 4日の日経平均株価は、前日比591円80銭安の2万5985円47銭と大幅に反落して取引を終えた。終値ベースで2万5000円台となるのは、2月24日(2万5970円82銭)以来、6営業日ぶり。一時802円99銭安の2万5774円28銭を付ける場面もみられた。ロシア軍の攻撃により、ウクライナ南東部にある同国最大規模のザポロジエ原子力発電所で、火災が発生したと報じられ、ウクライナリスクが意識された格好。

提供:モーニングスター社

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