<新興国eye>前週のインド株、ウクライナ戦争激化と原油高で4週続落=BRICs市況

新興国

2022/3/7 9:56

 前週(2月28日-3月4日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の4日終値は前日比1.4%安の5万4333.81、週間ベースでは25日終値比2.73%安と4週続落した。3月1日は「マハーシヴァラートリー」の祝日で休場だった。

 週明け28日の指数は続伸して始まった。ウクライナ情勢が悪化する中、ロシアとウクライナが停戦協議に入るとの期待感や、前の週までの相場下落を受け、買い戻しが入った。

 休場後、取引が再開された2日は反落し、週末4日まで3営業日続落した。

 2日は、28日引け後に発表された21年10-12月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったことや、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化懸念と原油先物価格の急騰が売り材料となった。

 3日は、ロシアによるウクライナ侵攻が激しさを増し、売りが一段と広がった。

 4日は、ロシア軍がウクライナ最大のザポリージャ原子力発電所を砲撃したと伝わり、リスクオフムードが一段と高まった。

 今週(7-11日)のインド市場は世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、ウクライナ情勢と西側諸国の対ロ経済制裁、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は11日の1月鉱工業生産など。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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