明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、原油相場にらみ続く

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株式

2022/3/8 16:34

 あす9日の東京株式市場は、神経質な展開か。原油高騰による世界景気の悪化懸念は根強く、原油相場にらみの動きが続きそうだ。8日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万4790円(前日比430円安)引けとなった。7日のNY原油先物高を受けた欧米株安を嫌気し、売り優勢で始まったが、時間外取引のNY原油先物がいったん値を下げたことで上げに転じる場面もあった。もっとも、時間外でNY原油先物が再上昇するとともに米株価指数先物が下げ足を強めると、後場入り後は下げ幅を拡大した。心理的なフシ目となる2万5000円を割り込んだことで、「次の下値メドとして2万4500円がサポートになるかが問われる」(外資系証券)との声が聞かれた。

 一方、ロシアがウクライナへの軍事進攻を続ける中、7日開かれた両国の3回目の停戦協議は大きな進展がなく、ロシア側は「4回目の協議がすぐにも開かれる」との見通しを示した。また、トルコのチャブシュオール外相は7日、ロシアのラブロフ、ウクライナのクレバ両外相との3者会談を10日にトルコで開催する運びだ。ただ、強硬派のロシアとの歩み寄りは難しく、地政学リスクの長期化への警戒から積極的な買いは期待しにくい。

提供:モーニングスター社

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