<米国株情報>コールズ、新経営戦略と長期業績見通しを発表

株式

2022/3/9 10:23

 中小規模百貨店チェーンのコールズ<KSS>は7日の投資家向け説明会で、新経営戦略と長期業績見通しを明らかにした。

 業績見通しについて、同社は新しい経営達成目標として、売上高の伸びを1ケタ台前半(1-3%増)、営業利益率を7-8%、EPS(1株当たり利益)の伸びを1ケタ台後半(5-9%増)、また、23年1月期-25年1月期の継続事業ベースのキャッシュフローを55億ドル超、フリーキャッシュフローを25億ドルと、それぞれ設定した。

 前22年1月期(21年2月-22年1月)実績は、売上高が前年比5.9%増、営業利益率は8.6%、EPS(1株当たり利益)は6.32ドルだった。過去5年間の継続事業ベースのキャッシュフローとフリーキャッシュフローは平均でそれぞれ18億ドルと25億ドルとなっている。

 新経営戦略について、同社は仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)傘下の化粧品専門店チェーン「セフォラ」との提携を強化し、セフォラの売場をコールズの850店舗超に拡大することにより、同部門の年間売上高20億ドル超の達成を目指すとしている。

 このほか、今後4年間で新たに小規模店舗100店を開設、オンライン販売の目標額も80億ドルに引き上げた。さらに、現在、オンライン小売大手アマゾン<AMZN>と提携し、アマゾン商品の返品窓口(ドロップポイント)を全店舗に広げているが、これにより、新規に数百万人の来店客数の達成を目指す考えも示した。

 同社の株価は7日、前週末4日終値比12.97%安の51.15ドルと急落。市場では長期業績見通しについて期待はずれとの見方が広がった。ただ、8日は売られすぎとの見方から買い戻しが入り、7日終値比4.30%高の53.35ドルと反発して引けた。

<関連銘柄>

NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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