<米国株情報>シティグループ、ロシアからの事業撤退拡大へ

株式

2022/3/16 10:27

 金融大手シティグループ<C>は14日、ロシアからの事業撤退を拡大させる方針を明らかにした。

 シティグループは21年4月にコンシューマーバンキング(個人向け銀行)事業の撤退を発表しているが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、同行のエドワード・スカイラー副社長(広報担当)は自社ブログで、「ロシアからの撤退範囲を広げ、他の残りの事業とエクスポージャー(リスク資産残高)を引き続き削減することを決めた」とした。新規事業や顧客開拓も停止するという。撤退する事業の内容は明かさなかったが、市場では法人向け金融サービス事業の撤退が検討されると見ている。

 シティは90年代にロシアに事業進出した。ロシアへの純投資額は21年12月末時点でロシア企業分を含め、約98億ドルに達しており、これは米国の金融機関の中では最大規模となる。同行ではロシアからの撤退により、このエクスポージャーの半分(約50億ドル)が失われる可能性があると見ている。

 金融大手では、証券大手ゴールドマン・サックス<GS>や金融大手JPモルガン・チェース<JPM>のほか、ドイツ銀行もロシアからの事業撤退の方針を表明している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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