<米国株情報>インテル、欧州の半導体生産拠点の建設に10年間で800億ユーロ投資へ

株式

2022/3/16 14:31

 半導体大手インテル<INTC>は15日、欧州に半導体の開発・生産拠点を建設するため、今後10年間で最大800億ユーロ(890億ドル≒10兆5000億円)を投資する長期計画を明らかにした。最初の投資額は330億ユーロ(360億ドル)超になる見通し。

 まずは170億ユーロを投じ、ドイツでの大規模半導体工場の建設やフランスでの半導体研究開発(R&D)・設計拠点、アイルランドとイタリア、ポーランド、スペインでの半導体生産や、顧客が設計した半導体の受託生産する半導体ファンドリサービスを構築する。また、アイルランドの生産能力を2倍に引き上げるための工場拡張に120億ユーロ、イタリアの新工場建設に45億ユーロを投じる計画だ。

 インテルは欧州の半導体生産拠点として、23年からドイツ東部ザクセン・アンハルト州の州都マクデブルクに2工場からなる「シリコン・ジャンクション」の建設に着手し、27年から操業を開始する。ドイツ以外では、フランス、アイルランド、イタリア、ポーランド、スペインで、R&D、製造、パッケージングを含む半導体サプライチェーン全体に投資する。特に、フランスは欧州全体の高性能計算(HPC)とAI(人工知能)に関連する半導体の設計拠点となる。

 インテルは2月、イスラエル同業大手タワー・セミコンダクター<TSEM>を54億ドルで買収することで合意し、最近でもオハイオ州で200億ドル超、また、アリゾナ州でも200億ドルを投じ、大規模工場を建設する計画を相次いで発表している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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