<一撃!裏銘柄>業績は過去最高を更新、入園シーズン前に見直し買いも――JPHD

株式

2022/3/17 11:40

 入園シーズンを前に、子育て支援最大手のJPホールディングス<2749.T>をマークしたい。

 同社は保育園や学童クラブ、児童館の運営を中心に、保育・発達の研究や保育関連用品、子育て支援施設向け給食、保育関連用品の企画・販売を展開している。

 受け入れ児童の増加や新規施設の開所により、今3月期第3四半期累計の連結営業利益は21.5億円(前年同期比19%増)と、過去最高益を更新した。デジタル技術を活用した園見学や、英語や体操、リトミック・ダンスなどのオンラインプログラム、新たな幼児学習プログラムの導入により業績は拡大。コロナ禍の逆風に打ち勝った。

 待機児童問題がくすぶり続ける中、保育所211園、学童クラブ81施設、児童館11施設と、子育て支援施設の合計は303施設へ拡大し園児・児童の受け入れ態勢を広げている。また、自治体から受領している保育士の借り上げ社宅に対する補助金を活用し、人材採用を強化していることから、今後の見通しは明るいといえよう。

 4月からは子育て支援と資源の有効活用の両立を目的とした会員制プラットフォームの「コドメル」を開始する。これは、ベビー用品や衣料などのリユース品をマッチングするサービスで、関連企業との業務提携やM&A(企業の合併・買収)を積極的に推進し、東南アジアへの積極展開も計画している。6年目での取扱高18億円を展望し、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みと合わせて安定成長が見込まれる。

 PERは約11倍、配当利回りは2%台で、バリュエーション的にも食指が動く水準だ。株価は2020年3月安値水準まで下落しており、週足のRSI(相対力指数)やストキャスティクスなどオシレーター系指標が「売られ過ぎ」を示唆している。

提供:モーニングスター社

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