HCSHD・加藤俊彦社長に聞く=「デジタルマーケティング事業が成長けん引」(2)

株式

2022/3/28 9:06

(1)からつづく

 HCSホールディングス<4200.T>は創業以来、情報サービス事業を中心として、ERP(統合基幹業務システム)事業などにも注力し、これまで成長してきた。2016年には将来の成長の原動力としてデジタルマーケティング事業に参入、21年には東証ジャスダックスタンダードに上場し、新しい成長局面を迎えている。同社の現状と今後について加藤俊彦社長に聞いた。

 ――ERP事業はいかがですか。

 「ERP事業では、独SAP社の日本法人であるSAPジャパンのパートナーとして、大手コンサルティングファームや大手SIerからのSAP導入・保守案件を中心に、ERPソフトウエア導入支援、カスタマイズ、アドオン開発、保守・運用サービスの提供を行っています。また、リソースプランニングサポートサービス(RPSサービス)として、SAPシステム、運用管理ツールの保守・運用、ヘルプデスク業務について、当社グループのサポートセンターから支援サービスを提供しています。当社グループのERP事業は一つ一つの案件はそれほど大きくないものの、利益率は高い傾向にあります。SAPの既存システムのメーンストリームサポートが終了する27年末に向け、今後さらに需要が拡大していくと期待しています」

<積極的に新技術を習得し来期以降も成長継続へ>

 ――将来のビジョンを教えてください。

 「IT業界は日々技術が進歩しており、新しい技術の獲得が急務です。そのため、当社エンジニア100人が3カ月にわたる研修を受け、新しいスキルを習得してもらうようにしました。エンジニアが最新の技術を身に付け、着実に受注案件をこなすことで、来期以降の収益につなげていきます。また、日本にとどまらず、海外の先端ツールを開拓し、国内での販売も進めます。一方、当社は21年6月にジャスダックに上場し、それをきっかけに提携、M&A(企業の合併・買収)の話が増えました。いい話があれば、積極的に提携、M&Aも実施したいと思っています」

提供:モーニングスター社

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