来週の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、企業業績、ウクライナ情勢めぐり荒い値動きに注意も

国内市況

株式

2022/4/15 16:26

 来週(18-22日)の東京株式市場は、不安定な相場付きか。米国など海外で事業法人の1-3月決算発表が本格化し、日本でも企業の新年度の業績見通しが一段と意識される。ロシアのウクライナ首都キーウ(キエフ)への再攻撃も懸念され、荒い値動きに注意したい。

 当面は企業業績の動向が日米の株価に大きな影響を及ぼしそうだ。米国では19日にIBMやジョンソン・エンド・ジョンソン、ネットフリックス、20日にテスラ、P&G、21日にAT&T、22日にアメリカン・エキスプレスやベライゾン・コミュニケーションが1-3月決算を発表する。オランダの半導体露光装置大手のASMLホールディングスも20日が決算だ。翌週からは日本企業も加わり、主要企業の業績動向が指数に影響を与える可能性がある。

 一方、ウクライナ情勢も依然緊迫している。ロシア国防省は13日、声明を出し、「ウクライナからロシア領内を攻撃する試み」がやまなければ、首都を含むウクライナ各地の施設への攻撃を辞さないと警告した。15日未明、首都では爆発音が鳴り響き、黒海で旗艦を失ったロシア軍が攻撃を強める可能性が指摘されている。今後の戦況によっては不安心理が再燃することもあり得よう。

 なお、スケジュール面では、国内で18日に3月首都圏新規マンション発売、20日に3月貿易統計、22日に3月消費者物価など。海外では中国で18日に1-3月GDP(国内総生産)と3月の小売売上高、工業生産や都市部固定資産投資が発表され、新型コロナウイルス感染拡大の影響が注視される。19日は米3月住宅着工件数のほか、IMF(国際通貨基金)による世界経済見通し。また、20日にG20(主要20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議、21日にG7(主要7カ国)財務相・中央銀行総裁会議がそれぞれ開催される。

提供:モーニングスター社

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