(再送)<一撃!裏銘柄>農機具需要の拡大とらえる―マーケットエンター

株式

2022/4/21 11:42

 農機具リユースで急成長が見込め、積極投資が奏功しそうなマーケットエンタープライズ<3135.T>をマークする。

 同社は今6月期に1割増収を予想する半面、連結営業損益は4億円の赤字(前期は5400万円の黒字)を計画している。マーケティング費用の積み増しや農機具のリユースセンター開設といった先行投資を優先させることが背景にある。

 サプライチェーンの混乱の影響は農機具も例にもれず、世界的に在庫の品薄感が強い。一方、ウクライナ危機によって穀物価格が高騰しているため需要は強い。高まる農家の設備投資の受け皿を担うのがリユース品だ。

 マーケットエンターは日本国内で農機具を買い取り、自社EC(=Eコマース、電子商取引)を通じて販売する。昨秋にはEU(欧州連合)向けの輸出も開始した。同事業は世界80カ国以上の販売国を網羅し、拡大する需要に対して万全の備えをみせる。

 また、別の柱であるメディア事業やモバイル通信事業では中期的なストック基盤構築が進展している印象。中期経営計画では、最終年度の2024年6月期の目標に売上高200億円(今期計画は120億円)、営業利益12億円を掲げる。東証の新市場区分「プライム」上場基準を意識したものとなっており、先行投資一巡後の「収穫期」に向けて視界は明るい。

 4月には、リユースプラットホーム「おいくら」が川崎市の粗大ごみリユース事業として本格導入された。神戸市でも実証実験に乗り出すなど、成長余地の大きいリユース市場を幅広く取り込んでいく構え。株価は20年8月から下落トレンドを続けていたが、今年3月末に週足のパラボリックが陽転。調整完了を示唆する。週足・日足ともに「赤三兵」が発現し、先高感をにおわす。

提供:モーニングスター社

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