明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、決算見極めムード、ファナック株動向には注視

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株式

2022/4/26 16:32

 あす27日の東京株式市場は、上値の重い展開か。国内では主要企業の決算発表が始まり、内容を見極めたいとのムードが先行しよう。26日引け後にはファナック<6954.T>が22年3月期連結決算(営業利益1832億円4000万円=前期比62.9%増)と23年3月期業績予想(同1973億円=同7.7%増)を発表したが、いずれも市場コンセンサス(順に1900億円程度、2260億円強)には届かなかった。今期は慎重見通しが示されるとの見方は広がりつつあるが、指数寄与度の高い銘柄だけに同社株動向には注視する必要がある。

 一方、「決算に大型連休、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、積極的には動けない」(準大手証券)との声は多い。また、中国・北京市で25日、新型コロナウイルスの感染対策が強化され、上海市に続いてロックダウン(都市封鎖)が広がるとの警戒もくすぶっており、引き続き懸念要因として意識される。

 26日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、2万6700円(前日比109円高)引け。朝方は、25日の米国株高や前日の大幅続落(2日間で962円安)の反動で買いが先行した。伸び悩む場面もあったが、先物買いを交えて切り返した。昼休みの時間帯に香港ハンセン指数や中国・上海総合指数が高かったこともあり、上げ幅は一時200円を超えた。ただ、買い一巡後は引けにかけて上値が重くなった。市場では、「大幅続落後の戻りは力不足」(前出の準大手証券)とし、買い気の鈍さを指摘する向きもある。

提供:モーニングスター社

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