明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、米CPI控えもトヨタ決算に注目

国内市況

株式

2022/5/10 16:41

 あす11日の東京株式市場は、神経質な展開か。米金融引き締めへの警戒感や中国の景気減速懸念など外部要因に不透明感が続く中、現地11日発表の米4月CPI(消費者物価)を控え、結果を見極めたいとの空気から、様子見気分に傾く可能性がある。ただ、主要企業の22年3月期決算が相次ぐ中、国内製造業トップのトヨタ<7203.T>が取引時間中(午後1時25分予定)に決算を開示する。市場の関心度が高いだけに23年3月期業績見通しとともに、株価がどう反応するかが注目される。

 10日の日経平均株価は続落し、2万6167円(前日比152円安)引けとなった。朝方は、9日の米国株式市場で主要3指数が年初来安値を更新した流れを受け、一時は2万6000円を大きく割り込み、540円超下落する場面があった。ただ、時間外取引での米株価指数先物高が支えとなり、一巡後は下げ幅縮小の流れとなり、後場終盤には一時72円安まで引き戻した。終値で2万6000円を死守し、下ヒゲの長い陽線を描いたことで目先底打ちの様相ながら、「トレンド的には下向き」(準大手証券)との声も聞かれた。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ