<米国株情報>ペロトンは急落、第3四半期業績や第4四半期の見通しが市場予想下回る

株式

2022/5/11 10:29

 家庭用フィットネス機器・双方向トレーニングサービス大手ペロトン・インタラクティブが10日、前日比20.38%安の11.25ドルまで下落する場面があり、52週安値を更新した。10日寄り付き前に発表した22年6月期第3四半期(1-3月)の決算と第4四半期(4-6月)の見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。

 第3四半期の売上高は前年同期比24%減の9億6430万ドルとなり、最終赤字は7億5710万ドル(前年同期は860万ドルの赤字)、希薄化後の1株当たり損益(EPS)は2.27ドルの赤字(前年同期は0.03ドルの赤字)にいずれも拡大し、売上高、同EPSとも市場予想以上に悪化した。

 オンラインサービスの有料契約者の純増数が前年同期比53%減の19万5000人に急減したうえ、人員削減に伴うリストラ費用を計上したことや、研究開発(R&D)関連支出が急増し、営業経費が膨らんだ。調整後EBITDA(利払い・税・償却前損益)は前年同期の6320万ドルの黒字から1億9400万ドルの赤字となった。

 また、フリーキャッシュフローは前年同期の2億400万ドルの赤字から7億4670万ドルの赤字に拡大。バランスシートの改善策として、ジェイピー・モルガン・チェースとゴールドマン・サックスから計7億5000万ドルの5年ローンの借り入れを決めたことを明らかにした。23年度にフリーキャッシュフローの黒字化を目指すとしている。

 第4四半期(4-6月)については、売上高を6億7500万-7億ドル(前年同期は9億3700万ドル)、調整後EBITDAを1億2000万ドルの赤字-1億1500万ドルの赤字(同4500万ドルの赤字)と、市場予想(売上高8億ドル強、調整後EBITDA1900万ドルの赤字)よりも弱い見通しを示した。6月末時点の契約者数は同28%増の298万人と予想したが、これも市場予想(300万人)を下回る。

 株価は52週安値を更新したあと下げ渋り、10日は前日比8.70%安の12.90ドルで取引を終了。夜間取引では13.56ドル(日中終値比5.12%高)まで値を戻した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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