<特集>好決算銘柄ピックアップ(4)=愛三工―今期は最高利益観測の見方に評価不足の感も

株式

2022/5/13 17:24

 愛三工業<7283.T>に狙い目がある。4月下旬に発表した22年3月期の連結決算では、営業利益98億900万円(前期比97.9%増)と大幅な増益転換を果たした。エンジン部品の需要回復とともに体質改善効果で利益を押し上げた。続く23年3月期の同利益予想は105億円(前期比7.0%増)と伸び率が鈍化するが、一部では115億円を観測されている。これは、15年3月期に記録した最高利益107億9600万円を塗り替える水準で、見直し余地が広がる可能性がある。ちなみに、今期については、半導体不足などによる自動車生産への影響が懸念されるものの、販売量の増加による増収が期待されるとした。また、原材料・物流費の高騰などによる業績への影響はあるが、改善活動を更に進めていくことで収益性を高めていくとしている。

 株価は、3月8日に年初来安値620円を付けていたが、好決算を受けて5月6日には773円まで上昇した経緯がある。25日・75日の両移動平均線をクリアした後は、200日線に上値を抑えられた格好ながら、PER6倍台、PBR0.4倍台、配当利回り4%強といずれも同じプライム銘柄の平均値に比べ評価不足の感が強く、水準訂正高への素地がある。

提供:モーニングスター社

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