<一撃!裏銘柄>豊富なパイプラインに大化け余地、中・長期目線でレナサイエンをマーク

株式

2022/5/26 11:32

 バイオベンチャーのレナサイエンス<4889.T>は臨床段階のパイプライン(新薬候補)9本を有し、医師主導治験実施件数は21件を数える。同治験を活用したビジネスモデルに特徴があり、女性や小児の疾患の研究開発に注力しながら商機を模索している。

 同社が開発した「PAI-1阻害薬(RS5614)」は、米ノースウェスタン大学との共同研究で、FGF23関連性低リン血症性くる病の治療薬として有効であることを示唆する知見を得た。これにより、同薬に関して東京医科歯科大学病院と共同研究契約を締結した。がん幹細胞を標的とした、がんの根治治療が期待される。類似薬やその開発品が存在しないため、競合リスクが低い。今後のニュースフローが待たれるところだ。

 ほかにも有力なパイプラインが多く控えている。現在開発を進めるピリドキサミンは神経伝達物質の産生や代謝に関与することから、メンタルストレス疾患への可能性を有する。自閉スペクトラム症向けの臨床試験を通して、精神疾患のフェーズ2試験での課題を明確化した。さらには、東京医科歯科大学病院と更年期障害患者向けの臨床開発を推進するなど、今後の進展が注目される。

 AI(人工知能)ソリューションも見逃せない。国立研究開発法人・日本医療研究開発機構から、糖尿病患者のインスリン投与量を予測するAIの開発が「医工連携イノベーション推進事業」に採択された。また、新型コロナウイルス肺炎の重症化治療薬の開発も進め、国内や米国、トルコで前期フェーズ2試験が終了した。株価は400円割れのサポートラインが強固で、現在の水準は下値不安が少ない。週足のストキャスティクスは「売られ過ぎ」を示唆している。

提供:モーニングスター社

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