明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、6月末配当落ちで押し下げ要因、戻りピッチ速く警戒感も

国内市況

株式

2022/6/28 16:30

 あす29日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。28日の米6月CB消費者信頼感指数などの発表を受けた米国株式動向が注目されるが、6月末の配当権利落ち日にあたり、限定的ながら押し下げ要因になる。また、足元の指数連騰で急ピッチな戻り相場に対する警戒感もあり、外部要因に変調があれば、利益確定売りが出やすいとみられる。

 28日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万7049円(前日比178円高)引けとなった。朝方は、27日の米国株安を受けて売りが先行したが、時間外取引での米株価指数先物高もあって、すかさず切り返し、いったん上げに転じた。その後、米株先物のマイナス圏入りをにらみ、先物にまとまった売りが出て再度下げに転じる場面もあったが、一巡後は物色範囲を広げて再びプラス浮上した。心理的なフシ目となる2万7000円を超え、目前の26週移動平均線(2万7055円)を突破すると次のフシ目となる2万7500円が意識されるが、終値ベースで20日安値2万5771円から合計1278円の上昇を演じ、「これだけ上がれば、下値で買った投資家は売ってくる」(銀行系証券)との声も聞かれた。

提供:モーニングスター社

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