<新興国eye>トルコ5月総売上高指数、前月比4.8%上昇に鈍化―建設業が大きく後退

新興国

2022/7/15 10:06

 トルコ統計局が14日に発表した5月の総売上高指数(15年=100)は前月比4.8%上昇と、前月の同6.4%上昇を下回り、1月の4.5%上昇以来5カ月ぶりの低い伸びとなった。ただ、前年比では132.7%上昇と、前月の129.7%上昇を上回り、8カ月連続で加速。過去最高の伸びとなっている。

 セクター別の前月比は、サービス業が7.8%上昇(前月7.1%上昇)に加速し、最も高い伸びとなった。次いで、鉱工業が6.3%上昇(同4.3%上昇)と、前月の伸びを大きく上回った。鉱工業のうち、製造業は6.3%上昇、鉱業は6.9%上昇。貿易業は3.5%上昇(同7.4%上昇)。前月トップだった建設業は1.4%低下と、前月の8.7%上昇から低下に転じた。

 サービス業のうち、業務支援サービスが14.8%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで、ホテル・レストランの12.4%上昇、不動産の9.9%上昇、運輸・倉庫の7.6%上昇、情報通信の2.3%上昇。対照的に、専門・科学技術サービスは0.5%低下となった。

 一方、前年比では、サービス業が167.3%上昇と、最も高い伸びとなった。次いで、貿易業の132.6%上昇、鉱工業の128.7%上昇(鉱業は132.2%上昇、製造業は128.6%上昇)、建設業の78.1%上昇となっている。

 サービス業のうち、ホテル・レストランが301.7%上昇と、最も高い伸びとなった。次いで、不動産の233.7%上昇、運輸・倉庫の195.2%上昇、業務支援サービスの161.9%上昇、専門・科学技術サービス業の83.5%上昇、情報通信の64.5%上昇となっている。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、貿易業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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