<新興国eye>トルコ7月経済信頼感指数、サービスと小売は2カ月連続悪化、建設は2カ月連続改善

新興国

2022/7/28 11:01

 トルコ統計局が25日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す7月セクター別経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比1.5%低下の117.8となり、6月の同1.7%低下から2カ月連続で低下(悪化)した。4月(114.6)以来、3カ月ぶりの低水準。

 サービス業のサブ指数は、過去3カ月間の景況感(遅行指数)が前月比0.4%低下(6月は0.3%低下)の121.5、今後3カ月間の需要見通し(先行指数)も同3.2%低下の111.4(同4.8%低下)と、いずれも2カ月連続で悪化。過去3カ月間の需要(遅行指数)も同1.1%低下(同0.1%上昇)の120.5と、4カ月ぶりに悪化した。

 小売業も同4.5%低下(同2.3%低下)の113.4と、2カ月連続で悪化。21年8月(110.3)以来11カ月ぶりの低水準となった。サブ指数のうち、今後3カ月間の販売見通しは同5.1%低下(同8.8%低下)の104と、3カ月連続で悪化。過去3カ月間の販売活動も同7.2%低下(同0.2%低下)の130.2と、2カ月連続で悪化した。一方、商品在庫は同0.3%低下(同2.5%上昇)の105.9となり、在庫過剰感が高まった。在庫指数の「上昇」は在庫減、反対に指数の「低下」は在庫増を示す。

 一方、建設業は同2.4%上昇(同1.7%上昇)の85と、2カ月連続で改善した。1月(85.5)以来6カ月ぶりの高水準。サブ指数の受注残は同0.8%上昇(同5.7%上昇)の82と、2カ月連続で改善した。今後3カ月間の雇用見通しも同3.9%上昇(同1.9%低下)の86と、改善している。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。21年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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