<新興国eye>前週のロシアRTS指数、ルーブル安・原油安を嫌気し続落=BRICs市況

新興国

2022/8/1 11:20

 前週(7月25-29日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の29日終値が前日比0.75%安の1129.24、前週比では22日終値比2.77%安となり、続落した。

 週明け25日の指数は反落して始まり、26日も値を下げ、続落した。

 25日は、前の週末にロシア中央銀行が市場予想を上回る大幅利下げを決めたことを受け、ルーブル安となったことが嫌気された。

 26日は、ルーブル安に加え、世界経済の減速懸念でブレント原油先物が1バレル=100ドルを下回ったことが嫌気された。

 27日は反発。原油先物価格が107ドルに急回復し、ルーブル高に振れたことを受け、買い戻しが入った。原油価格の上昇は、米週間石油統計で原油在庫が減少したことが主因。

 28日は反落し、週末29日も値を下げ、続落した。

 28日は、米4-6月期GDP(国内総生産)・速報値が2期連続でマイナス成長となり、自動的にリセッション(景気後退)とみなされたことが嫌気された。

 29日は、ルーブル安が指数の押し下げにつながった。

 今週(1-5日)のロシア市場は、引き続きロシアによるウクライナへの軍事侵攻や西側諸国の対ロ制裁による地政学リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える2日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や3日の米EIA週間石油在庫統計、さらにはロシア・トルコ首脳会議(5日)も注目される。主な経済発表の予定は1日の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)や3日の7月サービス業PMIなど。指数は1080-1200の値動きが予想される。

<関連銘柄>

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>

提供:モーニングスター社

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