MITHD、ソリューションサービスの売上拡大に注力

株式

2022/8/4 8:45

 MITホールディングス<4016.T>の鈴木浩代表取締役社長が7月27日、モーニングスター主催の個人投資家向けオンラインIR説明会に出演した。

<システムインテグレーションサービスとソリューションサービスを提供>

 MITHDは、システムインテグレーションサービスとソリューションサービスを提供している。中核事業は30年を超える実績を持つシステムインテグレーションで、顧客も富士通<6702.T>グループ、日立<6501.T>グループ、NTT<9432.T>グループのほか、最近ではNEC<6701.T>とも連携し、「GIGAスクール」も手掛けており、今後の成長分野として期待している。同社のシステムインテグレーションサービスでは、大手メーカー、大手システムインテグレーター、上場企業から約77%以上の受注を安定的に継続している。

 一方、ソリューションサービスでは、ペーパーレス化、マーケティングツール、eラーニング、文書管理システムを「Wisebook」というパッケージで展開する。これまでに、通販大手ディノスのECサイトと連携したデジタル通販カタログや、大手旅行代理店JTBのデジタルパンフレットスタンド、東武鉄道<9001.T>のデジタルアーカイブ・バックナンバー、シャープ<6753.T>製品で利用できるタッチディスプレイ仕様の「Wisebook」製品も展開している。

 また、ソリューションサービスでは、CADソリューション、認証ソリューションなどを展開。ドローン操縦技術者講習団体「DIA(ダイア)」も運営。ドローン操縦者の育成にも努めている。売上高のうちシステムインテグレーションサービスが占める割合は9割だが、こうしたサービスを強化していくことで、5年後にはソリューションサービスの売上高を3割に拡大させる方針だ。

<22年11月期は計画達成の確度高い>

 22年11月期第2四半期(21年12月-22年5月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.5%増の21億3200万円、営業利益が同2.9倍の5200万円だった。前年はコロナの影響もあったが、主力のシステムインテグレーションでは、通信エネルギー案件の受注が拡大したほか、新たにグループに加入したオレンジコンピュータやエーピーエスも業績に貢献した。特にエーピーエスが展開する「GIGAスクール」はMITHDがこれまで手掛けていなかった分野であり、「今後の業績への貢献に期待が持てる」(鈴木社長)としている。ソリューションサービスは前年同期にコロナの影響で延伸していた新規案件が徐々に受注につながり始めているという。

 通期計画は売上高42億7000万円(前期比10.5%増)、営業利益1億400万円(同74.9%増)を据え置いているが、進捗率は売上高で49.9%、営業利益で50.8%となっている。鈴木社長は、「すでに売上高については計画達成の目途が付き、どれだけ上積みができるかという段階。第3四半期を終えた時点で上方修正の発表ができるように努めている」と述べた。また、利益面では、マーケティング強化のための投資を計画しているが、開示している計画の達成は見込みがついているとした。

提供:モーニングスター社

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