<今日の仮想通貨市況>ETH堅調、大型アップグレードのテストネット完了を好感

仮想通貨

2022/8/12 10:39

 12日午前10時30分現在の主要暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=319万1186円(過去24時間比1.13%安)、イーサリアム(ETH)が1ETH=25万1229円(同0.56%高)、XRP(XRP)が1XRP=50.5円(同1.24%安)などとなっている。

 10日発表米7月CPI(消費者物価指数)、11日発表の米7月PPI(生産者物価指数)とも市場予想を下回る結果となり、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ幅が0.75ポイントから0.50ポイントにペースダウンするとの見方が強まった。発表直後の米長期金利は低下で反応したものの、複数のFRB(米連邦準備制度理事会)高官がインフレ懸念後退の見方に否定的な見解を示すと、米長期金利が上昇。10日の米株式市場が大幅高となったリスクオンの流れを受け継ぎ、11日の暗号資産市場はおおむね堅調に推移した。

 こうした中、ETHは週間ベースで16.97%高と堅調さが目立っている。日本時間11日にETHの最後のテストネットにおいて大型アップグレード「マージ」の実装が完了した。これを受け、関係者が9月19日に仮予定されていたメインネットでのマージ実装が9月15-16日前倒しされる可能性を示唆した。暗号資産を多く持つほど承認の割当確率が高まり、承認参加報酬がより多く得られるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仕組みに移行する「マージ」に対する期待感が高まっている。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ