明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、米経済指標にらみの空気強い

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株式

2022/8/30 16:30

 あす31日の東京株式市場は、神経質な展開か。現地30日には8月の米消費者信頼感指数、米6月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数などが発表されるほか、米リッチモンド連銀のバーキン総裁やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言も予定されおり、米国株式の反応が注目される。週末の米8月雇用統計に向けて重要指標が相次ぐだけに「米経済指標にらみで揺れる場面もあろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 30日の日経平均株価は大幅反発し、2万8195円(前日比316円高)引けとなった。米金融引き締めの長期化懸念から、きのう大幅下落(762円安)した反動で自律反発狙いの買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時350円を超えた。米金融引き締めが当面必要とのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言に端を発し株価変調はいったん落ち着きを取り戻し、心理的なフシ目となる2万8000円台をすかさず回復した。ただし、「短期マネーは動いているが、腰の入った買いはみられない」(外資系証券)との見方もあり、買いに持続性があるかが問われる。

提供:モーニングスター社

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