<米国株情報>二コラが3日続落、ロメオとの株式交換開始や4億ドルの追加資金調達を売り材料視か

株式

2022/8/31 10:30

 電気自動車(EV)トラックメーカーの二コラが30日、前日比9.38%安の5.41ドルと3営業日続落した。8月1日に株式交換による買収で合意したEV用リチウムイオン蓄電池開発・生産大手ロメオ・パワーとの株式交換を開始したことや、新株発行による最大4億ドルの資金調達計画が明らかになったことが背景。

 ニコラはロメオの全株を株式交換で取得する合意に基づいて、29日からロメオの1株とニコラの0.1186株の株式交換を開始したと発表した。買収額は約1億4400万ドル相当。株式交換後、ロメオの株主はニコラの4.5%を保有することになる。買収によるシナジー(相乗)効果は26年までに年間3億5000万ドルのコスト削減が期待されるが、市場では、ロメオの既存の顧客との期限前契約解除による支払いが増加し、統合が円滑に進まなくなるとの見方がある。

 30日は、新株発行の一括登録の枠組みを利用し、最大4億ドル相当の株式を市場で売却し、追加資金を調達する計画も明らかにした。同社は充電池の原材料コストが高騰する中で、生産拡大を目指している。ニコラの6月末の現金と現金同等の資産保有額は5億2900万ドル。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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