<特集>9月の配当取り、狙い目は?(2)=日鉄物産―日本製鉄系で対応力は高く安定感

株式

2022/9/2 17:16

 日鉄物産<9810.T>をマークしたい。同社は第2四半期末に170円(前期実績160円)の配当を計画する。期末には130円(同190円)を見込んでおり、年間では300円(同350円)となり、2日終値5320円に対する配当利回りは5.63%となる見込み。23年3月期の連結業績は経常利益が430億円(前期比10.1%減)、純利益は300億円(同15.3%減)を予想。減益見込みのため、配当は減額される見通しだが、プライム銘柄の平均利回り2.33%と比較しても非常に高く、9月の権利取りに向け配当妙味が意識されそう。

 23年3月期第1四半期(22年4-6月)の連結決算は、売上高が5213億3000万円(前年同期比34.3%増)、経常利益が161億7500万円(同62.7%増)だった。主力の鉄鋼において、国内外の鋼材価格が上昇し、円安などもあり大幅な増益を確保した。今後も鉄鋼最大手の日本製鉄系列の商社だけに、価格変動に対する対応力は高いとみられ着実な業績推移が期待される。

提供:モーニングスター社

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