<米国株情報>フォード、第3四半期の業績を見直し―高インフレと部品不足が影響

株式

2022/9/20 12:47

 自動車大手フォード・モーターは19日の時間外取引で、日中終値比4.42%安の14.27ドルと急落した。同日引け後、22年12月期第3四半期(7-9月)におけるサプライヤー(自動車部品・資材供給業者)への支払額が想定よりも約10億ドル増える見通しを明らかにした。インフレの高進が主な要因。

 また、サプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)による部品不足で人気車種の完成が遅れ、未完成車の在庫が9月末時点で4万-5万台に達する見通しも示した。この結果、第3四半期の売上高と利益が減少し、調整後EBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は14億-17億ドルになるとした。

 ただ、減少分は第4四半期(10-12月)に取り戻せるとして、通期の利益見通しについては据え置いた。通期のEBITは115億-125億ドルと予想している。第3四半期の決算は10月26日に発表予定。

 市場では自動車需要が旺盛な一方で、サプライチェーンの混乱による部品不足で供給が追い付かず、今後、自動車業界の過剰在庫問題が新たな懸念材料となると見ている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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