一工薬が急落、23年3月期第2四半期と通期の連結利益予想を下方修正

株式

2022/9/30 13:03

 第一工業製薬(一工薬)<4461.T>が急落。一時59円安の1934円を付け、6月23日の年初来安値1945円を割り込んだ。29日引け後、23年3月期第2四半期(22年4-9月)と通期の連結利益予想を下方修正し、嫌気された。

 第2四半期業績予想で、売上高は320億円(前年同期比5.3%増)を据え置いたが、最終損益は11億円の黒字から5億円の赤字(前年同期は11億6000万円の黒字)に転落する。急激な円安による為替相場の変動や長期化しているロシア/ウクライナ情勢などを起因とする各種原材料価格の高騰などが影響。また、ウレタン材料セグメントに係る固定資産の減損損失として約8億円、ライフサイエンスセグメントの池田薬草に帰属するのれんの追加的な償却額として約1億円の合計約9億円を特別損失に計上することが響く。通期予想では、売上高を650億円から700億円(前期比11.7%増)に増額したが、純利益は25億円から10億円(同59.9%減)に引き下げ。第2四半期までの業績と足元での動向を織り込んだ。

 午後1時2分時点の株価は、前日比57円安の1936円。

提供:モーニングスター社

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