<米国株情報>ディズニー、サード・ポイントと和解し新取締役の追加で合意

株式

2022/10/3 10:33

 娯楽・エンターテインメント大手ウォルトディズニーは9月30日、経営陣の刷新を要求していたアクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントの創業者ダニエル・ローブ氏と和解したことを明らかにした。和解により、ディズニーはローブ氏が支持するメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の元取締役のキャロリン・エバーソン氏をディズニーの取締役として加える。

 ローブ氏は8月、ディズニーの経営陣に対し、取締役会の刷新のほか、債務負担軽減のため、傘下のスポーツ専門ケーブルテレビ「ESPN」の分社化を要求。これに対し、ディズニーのロバート・チャペックCEO(最高経営責任者)は翌9月、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、ESPNの分社化の憶測を否定し、主力のメディア・ネットワークス部門をけん引する原動力として位置付ける考えを示していた。

 今回の合意に基づいて、エバーソン氏は11月21日付でディズニーの取締役に就任する予定。ディズニーは今回のエバーソン氏の取締役への指名により、ESPNの分社化をめぐって争っていたローブ氏と和解し、紛争に決着をつけたとしている。

 市場では、エバーソン氏が取締役会にいる間、サード・ポイントが委任状争奪戦(プロキシーファイト)による経営陣の交代を求めることがなくなったと見ている。

 ローブ氏はディズニーとの共同声明文で、「チェペックCEOとディズニーの経営陣との生産的かつ継続的な対話に満足しているとした上で、「エバーソン氏をディズニーの取締役会に加え、拡大したことにより、重要な新しい視点が加わることになる」と述べている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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