<特集>いま注目の実力割安株(1)=ADEKA―中期計画を上方修正済み、原材料高も一巡か

株式

2022/10/28 17:15

 ADEKA<4401.T>に注目したい。連結PERは10倍、PBR(株価純資産倍率)は0.9倍台と割安な水準にあり、来期にかけての業績見通しも良好だ。

 自動車部材向や食品包装材などに使われる樹脂添加剤、高誘電材料などの半導体材料、フォトレジストに使用される光酸発生剤、マーガリン、ショートニングなどの食品関連が柱。23年3月期の売上高は前期比16.3%増の4200億円、営業利益は同8.7%増の370億円を見込む。堅調な業績推移を受け、8月には24年3月期を最終年度とする中期計画を上方修正している。売上高4300億円(従来計画は3800億円)、営業利益は420億円(同350億円)に引き上げられている。

 株価は10月13日に年初来安値2117円を付けた後、上値の重い展開が続いている。ただ、食品部門で懸念材料となっていた主原料のパーム油価格高騰が一巡しているうえ、半導体材料向けもメモリーの高容量化などを受け、中期的には高誘電材料の寄与が期待できそうだ。現状の株価水準には妙味が大きい。

提供:モーニングスター社

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