明日の日本株の読み筋=様子見気分か、米10月CPI見極めへ

国内市況

株式

2022/11/9 16:30

 あす10日の東京株式市場は、様子見気分か。先行きの米金融政策を占う上で重要視される米10月CPI(消費者物価指数)の発表を日本時間10日夜に控える。インフレのピークアウト感を示す内容になるかどうかが注目されるが、結果次第で相場を揺らす可能性があるだけに見極めたいとの空気が広がりそうだ。一方、開票中の米中間選挙については、政権と議会の多数派の政党が異なる「ねじれ」現象の可能性があるが、「大方織り込んだ」(準大手証券)との声が聞かれ、選挙情勢による影響は限定されそうだ。

 9日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、2万7716円(前日比155円安)引けとなった。8日の米国株高を支えに買いが先行したが、約2カ月ぶりの高値水準とあって、戻り売りや利益確定売りも出やすく、その後は下げに転じた。後場は、香港ハンセン指数安が重しとして意識されこともあり、下げ幅は一時180円を超えた。きのう2万8000円を視野に入れたことで、戻り売りへの警戒感も指摘され、心理的なフシ目を前に買い進めにくい面もあろう。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ