<新興国eye>トルコ9月鉱工業生産指数、前月比1.6%低下―前年比も0.4%上昇に伸び鈍化

新興国

2022/11/17 8:44

 トルコ統計局が先週末(11日)発表した9月の鉱工業生産指数(15年=100)は前月比(季節・稼働日調整後)1.6%低下の139と、前月(8月)の2.5%上昇から低下に転じ、7月(6.1%低下)以来の低い伸びとなった。市場予想(0.3%低下)の低下幅を大きく上回った。製造業は1.6%低下(前月は2.8%上昇)、鉱業・採石業も2.6%低下(同3.5%低下)、電気・ガス・蒸気・空調供給業も1.7%低下(同2.5%上昇)と、主力業種が軒並み悪化した。

 一方、前年比(稼働日調整後)は0.4%上昇と、前月(8月)の同1.1%上昇から伸びが急減速した。20年6月(0.4%低下)以来、2年3カ月ぶりの低い伸び。減速は5月以降、5カ月連続で、市場予想(3.2%上昇)も下回った。製造業は1.7%上昇(前月は2.3%上昇)となったが、伸びは3カ月連続で減速。対照的に鉱業・採石業は16.5%低下(同11.6%低下)と、前月より急速に悪化。5カ月連続の低下となった。電気・ガス・蒸気・空調供給業も2.4%低下(同3.7%低下)だった。

 セクター別の前月比は12業種中、上昇業種はハイテク(4.8%上昇)のわずか1業種で、他の11業種はすべて低下した。低下業種のうち、最も低かったのは化学品や電気機器、自動車などのミディアム・ハイテク(4.1%低下)、次いで、鉱業・採石業(2.6%低下)、非耐久消費財(2%低下)、耐久消費財(1.8%低下)など。

 他方、セクター別の前年比は12業種中、上昇業種が7業種、低下業種は5業種だった。上昇業種のうち、最も高かったのはハイテク(11.5%上昇)、次いで、非耐久消費財(7.3%上昇)、資本財(7.2%上昇)など。対照的に、最も低かったのは鉱業・採石業(16.5%低下)、次いで、中間財(5.1%低下)、ミディアム・ハイテク(3.7%低下)などとなっている。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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