<相場の読み筋>1月10日

2023/1/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前週末比112.96ドル安の3万3517.65ドルと反落、ナスダック総合指数は同66.356ポイント高の1万635.650ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2497万株、ナスダック市場が47億7089万株だった。前週末6日、12月雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比22万3000人増となり、市場予想平均の同20万人増を上回った。ただ、11月の26万3000人増からは鈍化したことで、雇用情勢のひっ迫感が後退し前週末に大幅高となっていた。NYダウは、朝方に続伸する場面がみられたものの、戻り待ちの売りに押される格好となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが買われた。

 10日の東京株式は、堅調な展開が続きそう。現地9日の米国株式は、NYダウが反落し、ナスダック総合指数は続伸するなど、まちまちだったが、前週末6日に発表された米12月雇用統計を受け、米国株式が大幅高となっていたことを織り込む動きが先行するとみられる。ただ、買い一巡後は、手がかり材料難のなか、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の後半(前週末6日は134円24-26銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の半ば(同141円12-16銭)と小動き。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、ローム<6963.T>、東エレク<8035.T>などが、前週末6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は前週末6日の大阪取引所清算値比265円高の2万6195円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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