<米国株情報>ネットフリックス急伸、第4四半期の新規契約者数が予想を大幅に上回る

株式

2023/1/20 11:29

 動画配信大手ネットフリックスが19日の時間外取引で、日中終値比7.12%高の338.27ドルと急伸した。同日引け後に発表した22年12月期第4四半期(10-12月)の決算で売上高や利益は市場予想を下回ったが、新規契約者数が766万人の純増と2四半期連続で増加し、会社計画の450万人増や市場予想の460万人弱の増加を大幅に上回ったことが好感された。22年末時点の契約者数は前年比3.4%増の2億3075万人。

 23年12月期第1四半期(1-3月)の新規契約者数は「やや純増」と予想し、詳しい目標数値は明らかにしていない。市場は260万人前後の増加を見込んでいる。

 地域別では、主力の米国・カナダが91万人増、欧州・中東・アフリカ地域が320万人増、中南米が176万人増、アジア・太平洋地域が180万人増と、いずれの地域も好調だった。特に中南米では、アカウントの共有に追加料金を試験的に導入した効果も現れた。23年からは世界的にアカウントの共有に対して課金を開始する予定。

 一方、第4四半期の売上高は前年同期比1.9%増の78億5200万ドル、純利益は同91%減の5500万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同91%減の0.12ドルと大幅な減益となった。市場予想は売上高が80億ドル弱、EPSが0.5ドル弱だった。11月から広告付き低額プランを導入したことで売上の伸びが鈍化したほか、ユーロ建て債務の減損損失を計上したことが大幅減益の一因となった。

 同時に、創業者のリード・ヘイスティングスCEO(最高経営責任者)が取締役会長に退き、グレッグ・ピータースCOO(最高執行責任者)がテッド・サランドスCEOと並び、共同CEOに就任することも明らかにした。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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