(再送)信用関連データ=売り残が3週連続で増加、買い残は2週連続で減少、信用倍率4.73倍に低下

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株式

2023/1/24 17:09

 20日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比74億円増の6973億円、買い残は同641億円減の3兆2990億円だった。売り残が3週連続で増加し、買い残は2週連続で減少した。信用倍率は前週の4.88倍から4.73倍に低下した。

 この週(16-20日)の日経平均株価は20日終値が13日終値比434円高の2万6553円となった。5営業日で3勝2敗だった。週初16日は大幅続落(297円安)。米利上げペースの減速観測と日銀の緩和修正思惑を背景に円高・ドル安が進み、輸出関連株中心に売られた。翌17日は大幅反発(316円高)。16日の米国株式市場は休場ながら、欧州株高や円高一服を支えに買い優勢の展開となった。18日も大きく上昇(652円高)した。昼休みの時間帯に日銀が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定し、後場入り後に上げ幅を急拡大した。円安が進行するとともに広範囲に買い戻しが加速した。

 19日は急反落(385円安)した。弱い米経済指標を受けて米国株式が下落し、円高も嫌気された。週末20日は反発(148円高)。朝方は、19日の米国株安を受け、売りが先行したが、一巡後は上げに転じた。円安歩調やアジア株高が支えとなり、先物買いを交えて上げ幅を広げ、高値で引けた。

 24日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は41.7%(前営業日は42.8%)と3営業日連続で低下したが、25営業日連続で40%以上(うち2営業日で50%以上)となった。

 この日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万7299円(前日比393円高)引けとなった。23日の米国株式市場で主要3指数が上昇。SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅高も支援し、半導体関連株を中心に広範囲に買われ、上げ幅は一時470円を超えた。直近3連騰(合計890円強の上昇)で上げピッチが速く、戻り売りへの警戒感が強まるようだと、カラ売り比率は再び強含む可能性がある。

提供:モーニングスター社

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