ツバキナカシマが急落、22年12月期の決算短信で継続企業の前提に注記

株式

2023/2/21 15:52

 ツバキ・ナカシマ<6464.T>が急落し、149円安の938円を付けた。20日引け後、22年12月期の決算短信(IFRS)で、継続企業の前提に関する事項について注記を行うと発表、嫌気された。

 同社グループは、プレシジョン・コンポーネントビジネスの米州地域及び、リニアビジネスにおいて、従来、のれんなどの前提としてきた将来価値を見直した結果、22年12月期において合計135億6200万円ののれん等の減損損失を計上。この減損損失で、同連結会計年度において営業損失となり、同社の一部の借入金の期限の利益に係る財務制限条項に抵触することから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる状況が存在しているとした。

 22年12月期の連結決算は、売上収益が790億3600万円(前期比16.4%増)、営業損益は90億6500万円の赤字(前期は58億1600万円の黒字)に転落。

 23年12月期業績は、売上収益860億円(前期比8.8%増)、営業損益90億円の黒字(前期は90億6500万円の赤字)を予想。配当は、第2四半期末および期末の年2回を基本方針としているが、現時点で第2四半期末の予想額が未定のため、年間で48円(前期は30円)を見込む。

 21日の終値は、前日比138円安の949円。

提供:モーニングスター社

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