<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安や海外株安、米金利高懸念を受け反落=BRICs市況

新興国

2023/3/13 9:05

 前週(6-10日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の10日終値が前日比0.86%安の942.75、前週比では3日終値比0.30%安と、反落した。

 週明け6日は指数が続伸。翌7日は反落した。8日は「国際婦人の日」の祝日で休場。取引が再開された9日は続落した。

 週前半は、欧州株高を好感し、ロシア市場でも買いが優勢となった。また、ウクライナ戦争関連の地政学的リスク後退で買い安心感が広がった。個別銘柄では貨物輸送大手グローバルトランスが急伸、上げを主導した。その後は、海外市場がまちまちとなったことや、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の講演を控え、積極的な買いが抑えられた。また、ブレント原油先物が1バレル当たり85ドルを割り込んだことも嫌気された。

 週後半は、休み明け後、取引が再開され、パウエルFRB議長が講演で利上げペースを加速させる可能性を示唆したことを受け、米金利高懸念で売りが優勢となった。

 週末10日は3日続落。原油価格が急落、82ドルを割り込んだことや、海外株安が嫌気され、売りが一段と強まった。

 今週(13-17日)のロシア市場は、引き続き、ロシア・ウクライナ戦争(2月24日で1周年)や西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える14日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や15日の米EIA週間石油在庫統計、ロシア中銀の金融政策決定会合(17日)も注目される。主な経済発表の予定はない。RTS指数は920-980の値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、

 原油<1690.T>、野村原油<1699.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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