富士通が続落、24年3月期の営業利益が市場予想の平均に届かず

株式

2023/4/28 15:52

 富士通<6702.T>が続落し、565円安の1万7640円を付けた。27日引け後、24年3月期の連結業績予想(IFRS)を発表。営業利益予想が市場予想の平均に届かず、嫌気された。

 24年3月期の連結業績(IFRS)は、売上収益3兆8600億円(前期比3.9%増)、営業利益3400億円(同1.3%増)を予想。ソリューション・サービスでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)ビジネス拡大と生産性の継続的向上などで、利益の伸長を見込む。前提となる為替レートは、1ドル=130円、1ユーロ=140円、1ポンド=160円としている。配当は、第2四半期末130円(前期実績120円)、期末130円(同120円)の合計260円(同240円)を見込む。市場予想平均は営業利益で3790億円程度だった。

 23年3月期決算は、売上収益が3兆7137億6700万円(前期比3.5%増)、営業利益が3356億1400万円(同53.1%増)だった。

 同時に自己株取得枠の設定を発表。取得上限1200万株(自己株を除く発行済み株式数の6.37%)・1500億円で、取得期間は5月1日から24年3月29日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図るため実施する。

 28日の終値は、前日比145円安の1万8060円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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