明日の日本株の読み筋=海外投資家次第の展開

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2023/5/22 16:27

 あす23日の東京株式市場は、海外投資家次第の展開となろう。足元の上昇相場は、海外勢の継続買いが主導したものであり、彼らの強気姿勢に変化がなければ、堅調相場は続く可能性がある。むろん、高値警戒感が消えた訳ではなく、何らかのキッカケで利益確定売りに傾くこともあり得る。

 22日の日経平均株価は大幅に8営業日続伸し、3万1086円(前週末比278円高)と高値で引けた。連日でバブル経済崩壊後の最高値を更新し、1990年7月31日以来約33年ぶりに3万1000円を回復した。朝方は、連日上昇の反動や、前週末の米株安、円安一服などで利益確定売りが先行したが、一巡後は上げに転じた。新規の手掛かり材料が乏しいなか、海外投資家の買いが続き、先物買いを交えて一段高の展開となった。

 市場では、「(外国人投資家の間では)東証のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善要請への評価がかなり高く、上昇基調はまだ続くとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。一方、「海外勢はこれまで現物株中心に買い進んできたが、前週後半からは先物に傾斜しつつある。短期で逃げ足の速い資金が多くなれば、外部要因次第で目先調整につながる可能性がある」(準大手証券)との指摘もあった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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