<一撃!裏銘柄>廃プラと太陽光パネルリサイクルで業績拡大――サニックス

株式

2023/5/25 11:32

 業績絶好調のサニックス<4651.T>をマークしたい。

 同社の連結営業利益は前3月期に17億8500万円の黒字(前々期は26億1800万円の営業赤字)に浮上し、今期は32億3100万円への拡大を見込む。新電力事業を縮小するものの、それ以外の既存事業のベースアップが視野に入り、会社計画の達成確度は高いと言えそうだ。

 廃プラスチック領域が有力だ。今期から、廃プラをプラスチック製品の原料として再利用する「マテリアルリサイクル」への取り組みが本格化する。選別工程で原料に適しているものを分別し、協力企業と協働で加工して原料化する。パレットやハンガー、バッグなどに再生するリサイクルを進める。将来的には、自社で原料化して再生製品をつくるまでのシステムを構築していく考えだ。近年のエネルギー情勢を背景に、廃プラを燃料とした発電による売電単価上昇期待も高い。

 太陽光パネルのリユース・リサイクルの事業化も目指す。太陽光のFIT(固定価格買取制度)期間の満了に伴い、2030年代には使用済みの太陽電池パネルが大量に発生する見通しだ。住宅用太陽光発電でこれまで培ってきた知見と、全国規模の廃棄物処理ネットワークを生かしていく。今後の大きなアドバンテージになりそうだ。

 株価は3月の戻り高値304円を上抜いた後、短期的な値幅調整を経て再浮上した。PERが5倍台と低く、上値追いの展開が見込まれる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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