明日の日本株の読み筋=強弱感対立か、海外投資家の継続買い期待も利益確定売り懸念残る

国内市況

株式

2023/6/7 16:31

 あす8日の東京株式市場では、強弱感が対立する可能性がある。海外投資家の継続買いが期待される一方、利益確定売りへの懸念が残る。

 7日の日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反落し、3万1913円(前日比593円安)と安値で引けた。朝高後は、先物主導で下げ幅を拡大した。市場では、日銀保有のETF(上場投資信託)を巡る植田総裁の発言にアルゴリズム取引が反応したとの見方や、「ロールオーバー(期近から期先への乗り換え)による影響が出たのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。特殊要因による下げとも言えるが、今回の大幅下落が一過性のものかを見極める必要がありそうだ。

 海外投資家の買いが継続し、早期の相場修復となれば、改めて基調の強さを確認することになろう。反面、6日までほぼ一本調子で上げてきただけに高値警戒感から利益確定売りが広がるようだと調整色を一段と強めかねない。一部では、「海外投資家の根強い買いをバックにそう簡単に調整入りするとも思えない。ここからは上下に振りつつ、落ち着き所を探るのではないか」(中堅証券)との指摘もあった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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